山笠の達人




       7月9日お汐井取りの直前に、毎年舁き山を担がれている方に話を伺いました。


【Q】毎年いつ頃から準備に取り掛かっているんですか?

流と自分の役にもよりますが、だいたい毎年12月・1月頃からは
毎月1回は集まって、話し合いをしています。
今年は昨年のタイムを大幅に短縮しようと、昨年の山笠が終ってからすぐに、
毎月1〜2回のペースで、西流の取締が集まって会議を行い、研究を続けてきました。


【Q】今まで参加されていて、印象に残っていることは?

平成11年の追い山です。この年、初めて櫛田入りの「鼻取り」をしたことです。
この「鼻取り」というのは、左右1番棒の表と見送りにある鼻縄を持ち、
舵取りをする役で、角を曲がったりする際の大変重要な役割です。
私はこの「鼻取り」の左前方を担当しました。
櫛田入りはスタートの合図と共に、一気に山がスピードに乗り櫛田神社の狭い境内に入り
清道旗をまわります。そこで「鼻取り」の役割が大変重要になってくるわけで、
すごいプレッシャーを感じました。
また、この年私が所属する西流のタイムがよかったことも、とても嬉しいことでした。


【Q】苦労されたことは?

山笠は、大変厳しいものです。しかし苦労したと思ったことはありません。
規律や秩序を重んじ、厳しい上下関係があるのも、私の性分には合っていましたし。
強いて挙げるとしたら、山笠の行事に参加するために仕事とうまく折り合いをつけて、
周りの理解を得ることが、一番大変だったことでしょうか。
この時期になると、ほとんど山笠の行事が入り、会社を休まなくてはいけないので。。。


【Q】やはり「追い山」は緊張しますか?

スタートは早朝まだ暗い中。周りには大勢の見物客。
その中で自分達にライトが当たり、「○分前ー!」の声が聞えると、頭が真っ白になります。
こればっかりは経験した人にしかわかりませんが(笑)
それに一番近い感覚を体験したければ、スタート直前の舁き手の側で見ることです。
熱気と迫力に圧倒され、中には感極まって涙がでてくる人もいるそうですよ。


【Q】最後に、片平さんにとって山笠とは?

すべてです。私が一番集中して打ち込めるもの、それが山笠です。
山笠になると『モード』が変わってしまいます。
職場で電話を受けるときに、妙に大声の博多弁になっていたりします(笑)




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