| 歌舞伎がやって来た! | 2005.6.14更新 |
歌舞伎フリークのChouは5月29日(日)に行われた、「船乗り込み(ふなのりこみ)」に行って来ました。
「船乗り込み」は、歌舞伎の興行の際、役者さん達がご当地に到着したことを船でお披露目しながら観客の来場を呼びかけていく行事で、江戸時代に大阪で始まったそうです。現在では、ここ博多と大阪でのみ行われている全国的にも珍しい行事なのです。 博多の「船乗り込み」は平成11年、博多座開業の年に始まりました。 キャナルシティ前の清流公園から博多リバレインまでの約800mを30分ほどかけて、博多川の両岸に集まった観客の声援に応えながらゆっくりと船で下って行きます。 今年の6月博多座大歌舞伎は『市川新之助改め 十一代目 市川海老蔵 襲名披露』という記念すべき公演です。集まった観客も例年よりもさらに熱気を帯びている感じがします。なんとその数4万人! |
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私も今年はいつもより早めに到着し、博多川沿いを下りながらまずは見物スポット探し。 開始まで1時間以上あるので、まだどの場所も比較的余裕があります。ちょうど中間地点の「川端ぜんざい広場前」に場所を確保。ここで役者さん達の乗る船が一度止まって「口上(こうじょう)」というご挨拶を行うので、より一層楽しめそうです。 しかし、暑い…。あと1時間もこの日差しに耐えられるのか!? でも、早い方は朝の9時からいらっしゃるとのことなので、これくらいで弱音を吐いてはいられませんね。 で、待つこと1時間少々。午後1時25分頃、花火の合図と同時に、役者さん達を乗せた10隻の小舟が清流公園を出発。私のいる「ぜんざい広場前」に船の影が見え始めたのはそれから20分ほど経ってからのことでした。 |
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先導する博多座の船に続き、2隻目には今回襲名披露をされる市川海老蔵さんと人間国宝の中村雀右衛門さん、3隻目には市川團十郎さん、尾上菊五郎さんと続きます。今回は総勢21名の役者さん達が10隻の船に分乗して次々と登場されます。役者さんの名前が入った「のぼり」が、水面から反射する光を受けて色鮮やかに翻り、青い空によく映えています。 「でも、今日の博多川はちょっと澱んでいるような…。」と思っていたら、実は満潮時に水が川に流れ込んで来たところで一旦せき止め、川の水かさを保っているとのこと。舞台裏で働いてる方々、ご苦労さまです。 |
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さて、川岸からは「成田屋〜っ!」や「音羽屋〜っ!」といった屋号の掛け声が飛び交い、役者さん達は右に左に手を振り応えるのに大忙しです。一見ゆっくり動いているようですが、目の前にくるとあっという間に通り過ぎていきます。写真も撮るとなるとこちらも大忙しです。 ちょうど私の目の前を過ぎた辺りで、「口上」のために全ての船が止まりました。その時です。”パーン!”という音と共に、真っ白な煙と紙吹雪が辺り一面に舞い始めました。並の量の紙吹雪ではありません。さすが博多っ子はスケールが大きいです。これには役者さん達もびっくりされた様子でした。 |
![]() 色鮮やかなのぼり(左) まさに”吹雪”(右) |
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「口上」を終え、再び船の舳先がリバレインの方へ向かいます。役者さん達はリバレインで下船して鏡天満宮へ参拝、その後式典に出席されます。スタート地点の清流公園や、私のいた「ぜんざい広場前」の観客の方々も船が通り過ぎると皆さんリバレインへ向かって一斉に大移動です。あれだけいた人があっという間に周りから人がいなくなってしまいました。ここでもまた博多っ子のパワーを感じました。
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船が見えてから通り過ぎるまでの約30分はあっという間ですが、まるでお祭りのような人々の熱気を感じ、ワクワクした気持ちを味わうことができるのがこの「船乗り込み」です。現代にあって、こういう昔からの伝統に触れることができるというのはとても貴重なことだと思います。 何年後かには私も「よっ、○○屋〜!」って、威勢よく声をかけられるくらいになりたいなぁ…、などと次の目標を定めております。 すっかり初夏の博多の行事として定着しつつある「船乗り込み」。それ自体も見る価値ありですが、まだ歌舞伎を見たことのない方はぜひ一度、舞台の方もいかがですか?私も早速、夜の部へ行って大好きな「助六」を観て参りました。 6月は下記の日程で公演中です。 【行った人:Chou】 |
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