
不眠、ストレスには広い意味ですべての温泉が効く。転地療養はとても効果があるので、思い出の地や自然豊かな温泉地への遠出がおすすめ。ストレスに効くという温泉はあり、個別の温泉分析や経験から、効能効果を謳うものもある。一般的には鎮静作用のあるラジウムを含む温泉がよいとされる。
「うつ」については、病気としての認知自体が新しく、従来の温泉の適応症項目にないと思われ、逆に「神経衰弱」は、今日あまり一般的に使われないが、適応症としての記載はされている。
| 山口県・平田旅館 | 岡山県・サンタケベ | 奈良県・かもきみの湯 |
| 佐賀県・鶴霊泉 | 鳥取県・岩井屋 |
含フッ素αラドン泉。平田旅館の湯は、奇跡のトゲ抜き温泉として知られる。入浴すると、毛穴からトゲや皮ふに入り込んだ異物が飛び出てくるという。正しいラドン泉の扱い方を研究し、新陳代謝を著しく活発化させて、多くの奇跡を生んでいる温泉である。
それらの経験から、現在提唱している新湯治スタイルも生まれた。「月に一度の湯治と日常的な温泉水の飲用。ラドンサウナも忘れずに」…小さく造った浴室や箱型サウナでラドンガスを吸い、ラドン泉を飲むことで、代謝機能、免疫力、自然治癒力を総合的に高めていく湯治法である。この繰り返しで神経系や呼吸器系の病気、神経痛、リウマチなどを軽快させる。アトピー性皮ふ炎や湿疹、シワ、シミ、ニキビ、肌トラブルには特製美人湯せっけんも大きな味方。
「試してみれば万病に効く」の信条のもと、パーキンソン病や膠原病など、免疫系の病気に対しても温泉パワーの効果に自信をもっている。
清流旭川河畔の公共の宿で、最上階の3階に展望大浴場がある。湯船の中から、川の流れやのどかな景色を眺めれば、療養効果もさらに上がりそうである。
旭川に湧く八幡温泉の泉源は、深さわずか60cm。毎分4000リットル以上も湧き続ける。無色透明でラドンを多く含み、その含有量は全国7位というアルカリ性単純泉。泉温27.2℃の低張性低温泉。刺激が少なく不眠症、リウマチ性疾患、神経炎、神経痛などに効く。
温泉の発見は江戸時代の初めだが、洪水で泉源が埋没したり、河川工事で新たな泉源が発見されたりの盛衰を繰り返し、現在は県下一の湧出量を誇る。この豊富な湯はサンタケベをはじめ、温泉会館のたくさんの風呂を掛け流し、病院や老人ホームでは風呂、床暖房にまで利用。公共プールも温泉。サンタケベ下の駐車場には温泉スタンドもあり、100リットル100円で販売している。飲用はできない。
2003年にできた公営のスーパー銭湯風温浴施設。広大な四季の森公園の一角にある。
温泉は、葛城山のふもとの地下1605mから汲み上げる、ナトリウム−炭酸水素塩・塩化物泉。34.4℃の高張性・中性の含食塩重曹泉で、ストレスや心身の疲労に効果が高い。
残念ながら、源泉の風呂は露天の小さな岩風呂のみだが、濁った湯で周囲は茶色く染まり、成分の濃さを十分感じさせる。人気施設のため休日は混み合うが、この源泉露天風呂は、特に芋の子を洗うようだという。
大浴槽、いくつもの露天風呂、炭風呂や水晶風呂、サウナ、歩行浴まで男女合わせて25種類の風呂があり、趣の違う2つの大浴場は日替わり。フィットネスマシンやマッサージルームも完備。公園内には、アクアセンターや水性植物園、散策ロード、子供たちが駆け回れる芝生広場などもある。
宿名も源泉名も「鶴霊泉」むかし、岩の間から湧く湯に傷ついた足を浸す鶴を見つけたという古湯温泉始まりの湯である。玄関脇に温泉薬師を祀り、温泉水の持ち帰りもできる。玄関横手には「元湯天然砂湯」の看板がかかっており、立ち寄り湯の入口がある。
源泉は川砂を敷いた湯船の下、岩の間から湧いている。2つ並んだ湯船の片方は循環沸かし湯になっており、まず低温の源泉風呂から始めて、両方の湯に交互に入るのが鶴霊泉流の入浴法。
無色透明の湯は37.2℃のアルカリ性単純泉。水素イオン濃度(pH)9.4で、独特のぬるぬる感がある。美肌効果、関節や筋肉など、各種痛みの緩和に効能がある。
飲用効果にもすぐれ、興奮型の神経衰弱やヒステリー、不眠症、脳溢血後の半身不随、小児マヒなどに効く。
岩井温泉は、湯治場として栄えた幕末の頃から始まったという「湯かむり」の奇習で知られる。皆で数え唄を唄い、遊びながら長湯したのだという。
岩井屋も創業は江戸時代末という老舗。木造三階建ての建物は旅籠の風情たっぷりで、館内も民芸調。
「源泉長寿の湯」が名物。胸まである深い風呂で、立ったまま入浴するが、その足元、湯船の底板の下から源泉が湧き出てくる。
岩井屋の自家源泉は自然湧出。毎分154リットル湧いている。風呂はすべて湧き出たままの掛け流し。鎮静効果のあるカルシウム・ナトリウム−硫酸塩泉(含芒硝石膏泉)で、慢性皮膚病、神経痛、痔疾や消化器系、やけど、ヒステリー、神経衰弱などに効く。