
最近では、女性特有とばかりもいわれなくなった更年期障害は、一般に50才前後の10年間と考えられている。ホルモンの分泌が低下し、自律神経系に影響が及ぶと、手足のほてりや冷え、頭痛、めまい、動悸、発汗、肩こりなどが起こり、精神神経症状としてイライラ、うつ、不眠、ノイローゼなどを引き起こす場合もある。このような症状には、含鉄泉、塩化物泉、単純泉が効果を発揮する。
貧血は、若い女性に多いと思いがちだが、日常的に激しい運動をする男性も要注意。含鉄泉に入浴して飲泉すれば即効。
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日本一広い村、奈良県十津川村には、泉質の異なる3つの温泉が湧く。南から重曹泉の上湯温泉、含食塩重曹泉の十津川温泉、単純硫黄泉の湯泉地温泉で、いずれも60℃から80℃で湧く、奈良県下では唯一の天然高温泉である。
湯泉地(とうせんじ)温泉は、3つの温泉中で最も古い。550年以上の歴史を誇り、十津川本流の左岸、武蔵の地に湧く。数軒の宿と2カ所の村営日帰り温泉施設がある。湯は無色透明で硫黄臭があり、湯の花もちらほら見られる単純硫黄泉。
泉温60℃、水素イオン濃度(pH)8.5の低張性のアルカリ性高温泉。リウマチ性疾患や慢性婦人病などに効能がある。飲用はできない。
十津川温泉郷は2004年に「源泉掛け流し宣言」をしている。湯泉地温泉でも、すべての旅館、施設の風呂で源泉掛け流しである。
十津川峡谷の断崖の上にある2つの日帰り温泉「泉湯」と「滝の湯」では、それぞれに男女別の内湯と露天風呂を完備。どちらの露天風呂も、崖に迫り出すように造られた絶景風呂。「滝の湯」は旅館を改装した建物で、休憩しながら入浴でき軽食もとれる。露天風呂は、目の前に滝を眺める癒しの湯。「泉湯」は入浴のみの銭湯感覚の風呂。
硫黄の匂い、肌ざわりが、いかにも温泉らしいと評される湯泉地の湯を堪能できる。
湯ノ口温泉は、三重と和歌山の県境にある、薬効高い知る人ぞ知る秘湯。
秋まで休止中だがおもちゃのようなホントに小さなトロッコ列車で行く温泉。
「これこそ湯治場」の雰囲気たっぷりの、湯治専門の一軒宿である。木造の山小屋風建物に受付や休憩室があり、浴場や宿泊は別棟にある。
温泉は45.5℃、無色透明の食塩泉で、地下1500mから汲み上げている。浴場棟のそばに源泉塔がある。
風呂は素朴な石造りの内湯と、打たせ湯付き露天風呂。自慢の湯にはいっさいの手を加えず、毎日湯を落として完全清掃し、日々新しい湯を掛け流して湯治客を迎える。
婦人系疾患、リウマチ、更年期障害、神経痛、胃腸病などに効能があり、飲泉は便秘にもよく効く。外に飲用コーナーも設けてある。
食堂だったところを無料休憩室に開放、パンや飲み物、カップラーメンなどは売店で買えるが、宿泊の場合は完全自炊。食材の販売はしていないので各自で調達。バンガロー、バス・トイレ付きのロッジがあり、炊事場や囲炉裏のあるコテージはグループに最適。入浴休憩でも利用可能。
琵琶湖の西岸、夏は大勢の人でにぎわう近江白浜水泳場近くに、ひっそりたたずむ小さな一軒宿。木造の平屋で、道路沿いにありながら秘湯の趣があるといわれ、地元の食材で手作りされるオリジナル料理の楽しみも手伝って、密かな人気宿となっている。
温泉はこの宿が昭和50年に掘り当てた。湯量は一分間に90リットルと多くない。15.1℃の単純炭酸鉄泉で、湧き出た源泉は透明から若草色、緑褐色へと時間とともに変化する。
風呂は内湯と、離れた場所に露天風呂がある。どちらも小さいので、おのずと家族風呂のように順番に入る。もちろん貸切風呂としても使える。
沸かし湯だが、内湯の蛇口からは源泉がでており飲泉もOK。金気臭と鉄泉独特の苦味があり、貧血におすすめ。体への刺激が少ないのも特徴で、浴後の肌はなめらかになり美容効果抜群。神経痛・リウマチ・婦人病・皮膚病・アトピー性皮膚炎・気管支炎などに効能がある。宿泊者やコース利用者の入浴を優先。