
メタボリックシンドロームは、死の四重奏ともいわれる複合生活習慣病。四重奏とは、高血圧症・肥満症・糖尿病・高脂血症で、それぞれの症状は軽くても、肥満を中心に複合して起こりやすい。
これらの危険因子の重複が動脈硬化症のリスクを高め、糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞などを起こしやすくすることから、この状態をメタボリックシンドロームと呼び、予防法としてはこの状態の解消をめざす。腹囲が男性85以下、女性90以下の基準値をめやすに、食事は和食を腹8分目に、温泉入浴効果も利用して、無理なく新陳代謝の促進を図りたい。
| 福井県・佐野温泉 | 島根県・子安華湯館 | 山口県・上の湯 |
越前海岸に近い田園地帯に湧く。JR福井駅近くから無料送迎バスを出す人気温泉である。医者いらずといわれ、治ったという体験談は山ほどある。一般用の温泉旅館と、自炊のできる湯治・保養の宿「ゆのくに館」がある。
温泉は64℃の高温で湧く。地下1500mから、毎分153リットル自噴している。アルカリ性のナトリウム・カルシウムー硫酸塩泉、「中風の湯」といわれる旧泉質名・芒硝泉である。無色透明・無味無臭で「天然カルシウム温泉水」を飲泉用に販売している。
芒硝泉には、脳卒中や動脈硬化症など、血管系の病気を予防する働きがある。また硫酸イオンが腸に水分を集めるので、体内の老廃物を出したり便秘を解消する効果がある。
浴用では高血圧症、動脈硬化症、傷や火傷、慢性皮ふ炎などに効き、飲用すると慢性胆のう炎、胆石症、肥満症、糖尿病、痛風に効果がある。
館内の休憩室には「ここが佐野温泉の湯もと」と書かれた源泉があり、風呂の湯口では湧きたての熱い湯を飲めるが、浴槽内の湯は福井県の条例により循環している。
風呂は2カ所。1階に露天風呂とジャグジー風呂、アロエ風呂がある。自家栽培のアロエたっぷりのアロエ風呂はここだけにしかないという。
2階にはガラス張りの広々とした大浴場と、佐野温泉の名物「砂利風呂」がある。
浅い湯船に仰向けになり、ぬるい湯に浸かりながら、中に敷き詰められた砂利で砂むしのように体を覆う入浴法である。砂利の指圧効果や重みで、30分〜1時間ほども浸かると効果的という。
北投石を使って玉川温泉の岩盤浴を再現した女性用「ラジウムミスト岩盤浴」もある
石見神楽の里として知られる金城町は、温泉の町でもある。
金城名湯三泉とは「美人の湯・美又温泉」、嵩山の洞窟から湧き、水虫に特効のある「酸性の湯・伊木の湯」ラドンの薬効高い「健康の湯・湯屋温泉」の3つである。
湯屋温泉は、低張性弱アルカリ性冷鉱泉。むかし、子安の谷に傷によく効く冷泉があったという。昭和の初めに役場から1ほどの所で冷泉が発見され、やはり傷によく効くと評判になり宿もでき、多くの湯治客が訪れていたという。
平成5年にボーリングを行い、治療泉の基準値をはるかに越えるラドンを含む21℃の冷鉱泉を得た。水素イオン濃度(pH)8.2のしっとりした肌ざわりの透明なアルカリ泉で、一見これといった特徴もないようだが、入浴するとラドンの効果で痛風・動脈硬化症・高血圧症・胆石症などに効き、飲用すれば糖尿病・痛風・慢性肝胆道疾患・尿酸素質などに効く。
活性酸素の働きを抑える炭酸水素イオンを多く含み、水分子の塊(クラスター)が、水道水の2分の1以下と小さいため、体内での浸透力にすぐれ飲用効果も高い。
コンビニのロングセラー商品の純天然ミネラルウォーター「からだうるおうアルカリ天然水」は、この冷鉱泉をボトリングしたもの。
霜降山のふもと、清流厚東川のほとりに湧く温泉。歴史は古く、戦国時代に多くの武士の傷を癒したと伝えられるが、現在の温泉の発見についてはまた別の話がある。
昭和13年寅年の寅の日に、仕事帰りの寅年寅の日生まれのI氏が、厚東川の浅瀬で大きな亀を見たという。その後I氏は、昭和25年寅年寅の日に、同じ場所で再び大亀をみつけ、持ち帰ったが、大亀(スッポン)のいた場所から温かい湯が湧いているのを発見したという。ウソのような実話である。
この発見により、本格的なボーリングで泉源を得て「亀の湯」を創業、その後「上の湯」となった。現在は4本の自家泉源を公衆浴場と温泉センターに掛け流している。
温泉は、40.5℃で地下350mから湧いている。弱アルカリ性単純放射能泉で、神経痛、外傷、高血圧や動脈硬化症、痛風、皮ふ病などに効能がある。石鹸やシャンプーの備え付けはないが、手頃な料金で楽しめる公衆浴場がおすすめ。新幹線の見える露天風呂やジェットバス、漢方薬風呂、家族風呂などを完備した温泉センターもある。
100%天然温泉の源泉風呂はぬるいので、大浴場では加温した湯船と並んでいる。
すべての風呂が掛け流し。食堂、無料休憩室完備。