■高血圧・動脈硬化・痛みに“クチコミで広まる”効く温泉

【 山口県 山口市 】 柚木慈生温泉

2泊6食 11,400円(1人宿泊)

 数ある山口県の温泉の中でも「ここの湯が一番」と言う人が多い。クチコミで広まった名湯である。1日3食付きで2泊からで受け付ける湯治専門宿である。泉質は中性の含二酸化炭素―カルシウム・ナトリウム―炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉。成分総量が温泉水1キログラム中5259ミリグラムという特濃温泉である。特に鎮痛作用のあるリチウムイオンを温泉基準値の3倍も含み、炭酸水素は約5倍、遊離二酸化炭素は約7倍の高濃度という。痛みをとり身体を芯から温める、湯治に最適な泉質といえる。その成分の濃さは、開業して20年とたたないにもかかわらず、風格のある浴室の様子でわかる。緑がかった濁り湯で、湯船の回りや床に、茶色くウロコ状に成分が重なり固まっている。

 さらに、あらゆる人が驚くほどの炭酸の量である。温泉の流れ込む湯口は泡で白っぽく濁り、湯船の中でも小さな泡がびっしり身体に着く。度々「まるでサイダーの中に入ったようだ」と表現される泡着きのすごさは、含有量もさることながら加温の仕方にもあるようだ。湯の強さを抑えるため、17.6度の源泉を7割、70度に加熱した水3割をブレンドして適温にする工夫がされている。直接加熱しないので炭酸ガスが抜けにくく、水中により多く残存している。ゆえに、ここの湯はいわゆる源泉100%ではない。せっかくの濃い温泉を、わざわざ加水して薄めているのはあまりに成分が高濃度なため、かえって肌荒れや湯あたりを起こす心配があるからという。慣れないうちは10分以上入浴しない原則を守り、息苦しいときは窓をあけることも必要。

 受け付けカウンターで源泉を飲むこともできる。ソーダ水そのものの見た目とシュワシュワ感が口に痛いほどで金属味がする。飲用効果も非常に高く、慢性消化器病、糖尿病、痛風、肝臓病、慢性便秘。「湧きたてをその場所で飲む」という飲泉の基本をきっちり守り、持ち帰りはできない。館内での飲酒禁止も目的を考えれば当然である。浴場二階に休憩室と客室がある。

■1泊3食/1人 5,700円 2人以上 5,200円
※宿泊は2泊以上で湯治目的のみ。1泊の宿泊は受け付けていない
■入浴/500円(10:00〜20:00)
・入浴回数券/10枚券 3,150円
・休憩室利用/1人 500円(5時間以内)
■休館/毎月5・18日
■客室/和 5
■山口県山口市徳地柚木2178
■TEL 0835(58)0430 ■FAX 0835(58)0433
★アクセス
・JR/山口線徳佐駅から車6分
・車/中国自動車道鹿野ICからR315を阿東町方面へ20分