達人の常宿
Vol.105



大阪府 天見温泉 南天苑


鴨肉と魚介類。

細工も見事な前菜。

だしと榧(かや)味噌を入れていただく。
餅には招福の文字が。


浴場。


囲炉裏の間。


リニューアルした本格和室。

見事な日本庭園。
 


 高野山参拝ルートにあたる、山あいの静かな場所に建つ和風旅館。目の前の駅は、南海高野線『天見駅』で、次の駅はもう和歌山県に入る。山深い場所だが、急行に乗れば難波駅までわずか40分で行けるそうだ。
 平成15年3月20日に、南天苑の本館が国の文化財に登録された。本館は元々堺大浜にあった浴場・潮湯(別館家族風呂)で、現在の天見に昭和10年に移築。明治・大正の名建築家、辰野金吾氏(東京駅や日銀本店など多数)の設計で、当時の文化や風俗を伝える建築として高く評価されたことが、今回登録の要因となった。リニューアルした客室もあり、違い棚など本格的な床の間をしつらえている。
 敷地面積は3千坪。鯉が泳ぐ池、桜、松、梅、椿など日本庭園も見事で、その庭が見える客室で夕食をいただく。今夜いただいた招福鍋(11月〜3月末)は、榧味噌仕立ての鍋に鴨肉、ホタテ、イカ、鶏肉、魚、野菜、招福の刻印が入った餅などを入れたもの。榧味噌は、榧の実から取った味噌で非常に油分が多い。好みに応じて榧味噌を足せる。寒い季節は鍋が美味しい。前菜、造り、フルーツもいただいた。他に牛乳だしと特性たれ仕立てでいただく「金剛鍋」や「牡丹鍋」、月替りの会席料理も用意されている。
 温泉は泉温16.5℃の湯が毎分37.5リットル湧出しており、男女別の内湯がある。ラドンを多く含んでいるから身体の芯まで温まる。
 陶芸作品が置かれた囲炉裏の間やティラウンジで休憩できる他、すぐ近くに建つ「あまみ庵」(営業10時30分〜17時/水曜日定休)では、白玉金時、緑豆ぜんざい、榧味噌のにゅうめんなどがいただける。


御宿デ−タ

大阪府 天見温泉 南天苑

◆1泊2食/15750円〜
◆食事休憩(入浴料込)/「山の路点心」5250円
 会席料理「風」7350円・会席料理「月」10500円
 ※冬期のみ鍋物も承ります。
◆入浴のみ/不可
◆客室/和14
◆泉質/単純弱放射能泉
◆効能/神経痛・筋肉痛・五十肩・打ち身・くじき・痔・
    冷え症・疲労回復・健康増進ほか
◆大阪府河内長野市天見158
◆TEL 0721(68)8081
◆FAX 0721(68)8012
◆URL http://www.e-oyu.com/
★アクセス/阪和道美原北ICよりR309・R170・R371
 経由で約25km。難波駅から南海高野線で40分、天見駅下車すぐ。

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