Vol.181
大分県・別府温泉 竹瓦温泉 ほか
宮崎県 Hさん
ある日、私の温泉の原点は別府だと思った。翌日温泉ガイド本を片手に車に乗り込む。しっかり妻が助手席を占拠している。目的は地元の人が利用する共同浴場である。
別府市内には八湯を中心として約150以上の公衆浴場があるのだが。
【別府温泉・竹瓦温泉】
流川通りから竹瓦温泉横丁の飲み屋街を潜ると、おっと昭和にタイムスリップしたかのようなレトロな建物に遭遇する。それが竹瓦温泉である。明治12年、地元の共同湯として開湯したもので、現存の建物は昭和13年のものだ。異様な威厳を感じる。向かって右手が普通湯。左手に砂湯がある。普通湯への木製の扉を開くと脱衣所に続く階段下にこれもレトロな湯船が。湯はにごり湯で源泉かけ流しの湯を滔々と湯船一杯に湛えられている。時間を惜しみながらの湯浴み。
【観海寺温泉・いちのいで会館】
朝見川沿いの狭くて急勾配の坂道を登っていくと山荘風の二階建ての建物に辿り着く。「いちのいで会館」という看板でそれと分かる。従業員の「二階へどうぞ」という案内で二階への階段を登ると、そこが食事処となっている。ここは食事をしたお客に限り露天風呂が無料入浴できるシステムなのである。露天風呂は「景観の湯」「金鉱の湯」の二つの湯があり、二ヶ所を交替で男女別の利用が出来るようになっている。温泉は建物から山道を5、60メートル登ったところにある。この日の男湯は「金鉱の湯」で元別府金山の跡を生かした露天風呂だという。湯は青乳色、やや温め。湯船の底に白く湯の花が沈殿している。先客が「久しぶりにいい湯出合ったよ。二時間も浸かったのは初めてだよ」と言い置いて顔を上気して出て行った。
【柴石温泉】
今日の最後の目的温泉。醍醐天皇が訪れた温泉というので古めかしい造りかと思いきや、平成8年に新装された今風の温泉施設。入浴客が多い。しかも駐車場には県外車も目立つ。源泉の温度が下がっており、むし湯の利用が出来ないということだったが、内湯の「普通湯」でも結構熱い。ぬる湯の露天で、元自衛隊という親爺さんの昔話を聞く。さあらりとした湯質が肌に気持ちよい。
【今回入浴不可の温泉】
明礬温泉の地蔵泉はすでに閉湯、鉄輪温泉のひょうたん温泉は改装中でした。

