
| Vol.167 |
熊本県・栃木(とちのき)温泉 小山旅館 |
| 宮崎県Hさん |
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栃木温泉は阿蘇火山の山懐、白川水源の渓谷沿いに点在する湯宿の集落であって、開湯は江戸・寛文の時代に由来していると記録にあります。その元湯を務めるのが、今回紹介する老舗旅館『小山旅館』です。 私がこの小山旅館と出合ったのは二十数年前。帰郷の道すがら、風情のある古風な温泉旅館があるなとは認知していたのですが、立ち寄り湯として初めて利用した時の小山旅館は近代的な六階建てのホテル風旅館へと変貌していました。ただ、何度かの立ち寄り湯利用で感じたことは、この温泉宿が三百余年の時を越えて愛され続けられた理由がこの温泉のまろやかさにある、と思うのです。 2007年4月上旬。今回は休憩食事付きの日帰りコースを選択し、事前予約の上で出発しました。 小山旅館は、六階建ての五階がフロント。大浴場は一階にあります。五階のフロアーからは正面に北向山原生林、眼下に白川水源の鮎返りの滝を目にすることが出来ます。フロントでの受付けを済ませ、まずは部屋食提供というこで気さくな仲居さんに案内され、三階の客室へ。 休憩食事付きの場合は家族風呂利用も可ということですが、やっぱりお風呂は大露天風呂が醍醐味ですよね。そこで、食事の前に入浴ということで大露天風呂へ直行することにしました。 一階までエレベーターで降り、そこで妻と別れてそれぞれの大浴場へ。さすが老舗旅館の脱衣所だけあって、掃除が行き届いていて清潔そのもの。かけ湯の後、お目当ての大露天へザンブと飛び込むこの快感。無色透明、無臭のお湯は清潔感をさらに高め、春の柔らかな木漏れ日が北向山原生林から発生するオゾンとミックスして、肌にしっとりとまとわり付いてくる時間の流れ。湯温40℃前後の柔らかい湯質は、孫の人肌の感触を思わせます。快感! 妻が「お湯の良さは、フンイキもその要因」というのも実感。至福の時間。 湯上がり後の食事は季節の地物で上品な献立を満喫し、ひと休み後にチェックアウト。所要時間約二時間もあっという間の一日でした。 |
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