達人の弟子が行く
Vol.166


熊本県・黒川温泉 黒川荘別館 温りの宿

大分県・けいさん

 古いようで新しい、なつかしくって居心地がいい。そりゃそうだァ…、なんとこのお宿、1泊2食で、ん万円(書いたら家庭内に騒動が起きる金額ダ)の黒川温泉『黒川荘別館 温りの宿』。でも、それだけ払っても納得するものがあったというのが結論です。
 温泉・料理・接客、それぞれが良かったのですが、宿そのものの居心地の良さとでもいうのでしょうか。時間に上質があるんだ!!空気にも気品があるんだ!!と体験した2日間。そう、毎年恒例、いい女、年末おつかれ温泉旅。2006年12月16日のことです。

 特に夜の雰囲気はたまりませんね。囲炉裏の火のパチパチはぜる音、巨石が中までせり出した部屋で、ゆっくりいただく夕食。ボンヤリ過ごすことの贅沢さ。好きな時に入れる部屋の露天からは対岸の竹林と川の音が聞こえ、時折舞う粉雪は冬は温泉、絶対!!と3人がうなずき合いました。

 温泉宿って何に重きを置いてるかで泊まる目的も異なると思うんだけど、ここは、そこに居ること、居続けることかなァ…。
 料理も接客もアメニティも確かに上品で行き届いてはいるけれど、このお値段ならいいのは当たり前でしょ。それプラス何か言葉にできない何かが確かにありました。マジ。

 「黒川荘」は本館の大露天が有名ですよね。このグリーンの大露天が私たち3人の貸切り状態となった午前9時。なぜなら本館と離れとの朝食時間に差があるから…。ヤッホー!!と泳いだり、はしゃいだりのオバサン3人。(いえいえ、土曜ワイド劇場だァ…、湯けむり、粉雪、露天風呂に浮かぶ美女3人?!というタイトルかいな…)
 ラウンジでの朝食(コーヒーや朝刊まで出るサービス)の後は、離れ専用の“ちんちん地蔵湯”へ。かわいいお顔のお地蔵さんが露天の真ん中にいて、「ウァー?!Tさぁん、妹さんいたの?」と大笑いで、ハイパチリ。来年も元気で来れますようにと、かわるがわる頭をなで回しました。

 ラウンジまであり、充実した館内、朝・夕の浴衣、そしてパジャマまで用意してくれて、館内で十分に温泉を堪能した1日。温泉手形のいらない温泉めぐり。
 1年間の疲れがじんわりときほぐれたこの地、このお宿。効能はストレス解消、明日への鋭気とでもしましょうか。「温りの宿 無心の棟」の名にふさわしい1日でした。

 アウト後は黒川の町中を歩き、「パティスリー」のシュークリームや「ふくろくや」で手ぬぐい、それぞれが家族へのお土産を買いました。快く送り出してくれた感謝を込めてね。
 来年も…きっと…黒川温泉にしよう!!3人ともにっこりうなずいて車中の人になりました。


お宿デ−タ
【 熊本県・黒川温泉 】黒川荘別館 温りの宿
■1泊2食/
 和室2名様 34,800円・3名様 31,650円、4名様 29,550円
 洋室2名様 26,400円
■泉質/ナトリウムー塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩泉
■主な効能/リュウマチ・皮膚病 他
■客室/離れ 和室4・洋室1

■熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6775
TEL 0967(44)0211
★アクセス/
・大分自動車道日田ICより車で50分

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