
| Vol.165 |
大分県・八面山金色(かないろ)温泉 |
| 兵庫県 あゆこさん |
|
どの方向から見ても同じ形に見えると言われる、大分県の「八面山」。そのふもとにある「金色温泉」は以前から行ってみたい温泉の一つだった。国道10号線から山に向かって車を走らせること数分で、緑に囲まれた旅館のようなたたずまいの施設に着く。 大きな石風呂の内湯で体を温め、早速露天風呂へ。大きな岩を組み合わせて作ってあり、かなり浅い。まるで遠浅の海で足を伸ばしているかのような錯覚に陥った。14.5畳ほどの広さがあるだろうか、ゆったりとしている。 しばらくぼんやりと足を伸ばしていたが、見上げると坂道がくねくねと続いているのが見えた。 以前に来たことのある同行者に連れられて細い道を登っていくと、現れたのは湯船の中に丸太が置いてある岩風呂。丸太に頭をのせて寝転ぶ「寝湯」というわけだ。 さらに登っていくと、先ほど同様、8〜10畳ほどの岩風呂。いずれも浅めで湯はぬるく、私のようにのぼせやすい人でも1時間は浸かっていられそうなほど。好みはあるだろうが、庭園風に整えられた周辺の景色をゆっくりと見渡すにはもってこいの温度だと感じた。同行者によるとこの日は特にぬるかったようだ。 まだまだ坂道は続き、次は洞窟の入口に出た。中は真っ暗だが、少し進むと一番最後の岩風呂へと通じている。ここは先ほどより少し広く、温度も高い。一番上まで到達した達成感(というほどの距離でもないが)に余計に長く浸かって体全体をグッと伸ばしたくなる。洞窟で遮られているので、ここだけ隔離されているような雰囲気があるのも良い。温泉に「特別感」があると嬉しくなるものだが、それがあるように感じた。 十分に体を温めてから下へ。別のルートを通れば少し奥まったところにある「打たせ湯」にすぐに行くことができる。 薦めてくれた友人の「雪の日に行ったが最高だった」という言葉がうなずける景色の美しさ。私が行ったときは、木々の緑が美しかったが、紅葉の時期は色づく葉がきれいだろうな…と想像した。 この日、利用はしなかったがサウナ、砂風呂、家族風呂もある。散歩しなが少しずつ湯に立ち寄るような、ユニークな温泉。庭園の四季を存分に楽しめる作りがお薦めだ。 |
|