達人の弟子が行く
Vol.157


京都府・鞍馬温泉 くらま温泉

京都市 Mさん

 旅程が楽しい。京都駅からバスで30分、出町柳で叡山電鉄に乗り換える。鉄道マニアに密かに人気の「きらら号」は、観光列車風の2両編成で、パノラマ席も付いている。景色を眺めつつ、30分で鞍馬駅。天狗の面のオブジェが迎えてくれる。送迎バスで5分もしないうちに鞍馬温泉に到着した。

 駐車場脇に源泉湧出地がある。古くから地元の人に、少し臭いのある湧き水として知られていた。明治時代には調査して硫化水素泉と認定を受けていたそうだ。京都人なじみの温泉で、今年、新聞のアンケートでは、回答者の過半数が、京都市の代表的な温泉だと答えている。

 1回露天風呂だけに入れるコースと、何度も本館の大浴場も使えるコースがある。露天風呂だけでも充分楽しめる。


▲露天風呂「峰麓湯」
 露天風呂「峰麓湯」は、本館の前から山の斜面に沿って続く石の階段を上る。番台のような小屋があり、券売機で券を買って入る。脱衣所から直に浴槽だ。檜の浴槽は、10人以上入れる大きさ。半分は屋根がある。床は石作りで、屋内に洗い場も付いている。湯船に浸かると目前に北山杉がまっすぐに立ち並んでいる。杉は冬でも枯れないため、入浴しながら森林浴ができるのが1番の喜びだ。深緑の山に白い霧が掛かっていて、非常に印象的だ。私は、お湯に浸かって雪見ができるこれからの季節が一番美しいのではと思っている。平日の昼のため湯治客が少なく、手足を伸ばしてそのまま寝てしまいたかった。

 さっぱりしてお腹が空いたので、「釜ごはん」を食べることにした。注文してから炊かれるので、実はお風呂に入る前に頼んでおいた。(ツウのつもり)暖かくておいしい。本当は冬季限定の「ミニぼたん鍋」を食べてみたくてしかたなかったのだが、いくら大食いの私でも「昼間からはね〜」と諦めたのだった。

 鞍馬は明治中期までは宿場として栄え、温泉のある本町は鞍馬寺の門前町として発展した。現在も風致地区となっているので、暖かくなったら町並みを拝見したり、名物の「木の芽煮」を買ったりしながら駅まで歩いて帰ってみようと思った。


お宿デ−タ

【 京都府・鞍馬温泉 】くらま温泉

■1泊2食(税サ込)/
15,750円〜(1室3名様以上)・17,850円〜(1室2名様以下)
※休前日は3,150円増 ※特別期間は料金が変わります
■日帰り入浴/
露天風呂コース…「峰麓湯」1回のみ利用
大人1,100円・子供(1〜12才)700円
※タオル持参(フェイスタオル200円)
日帰りコース…露天風呂と本館大浴場
大人2,500円・子供(4〜12才)1,600円
※タオル・バスタオル・ゆかたレンタル付
2階大広間休息室(タオルケット、TV完備)
■営業時間/10:00〜21:00
■泉質/単純硫化水素泉
■主な効能/高血圧・リウマチ・神経痛・糖尿病・動脈硬化・腰痛・創傷・水虫

■京都府京都市左京区鞍馬本町520
TEL 075(471)2131
★アクセス/
・JR京都駅から京都バスまたは市バスで30分「出町柳」下車、
叡山電鉄に乗り換えて30分「鞍馬」下車、徒歩12分
※電車の到着時間に合わせて無料送迎バスあり

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