達人の弟子が行く
Vol.149


山口県・一の俣温泉 一の俣温泉荘
山口県 I さん

 端正な姿の山が見えてきた。一位ヶ岳だ。その山麓に一の俣温泉がある。10軒にも満たない旅館とホテルが、小さな川のほとりに並んでいる。そのうちの一軒『一の俣温泉荘』に行ってみた。
 周囲は新緑におおわれ自然がいっぱいで、心和む風景である。ひと際目立つ黄色い屋根なので、何だか楽しそうである。玄関にはソファやお土産物等もあり、懐かしいような家庭的な感じがする。

▲シンプルな浴場だが
源泉浴も飲泉もできる

 平屋で中庭をぐるっと回るように建っている。長い廊下のつき当りに、男女別の内湯がある。15人位は入れそうな、明るくて開放的な内湯である。壁に富士山がタイルではめ込まれている。ちょっとした銭湯気分だ。
 まずは掛け湯を。これがびっくり、一回掛けただけで肌がスベスベに!よく見ると、湯の花が一面に舞っている。湯舟の底から湯が噴き出しているので、湯の花が一段と舞い上がっている。山口県の温泉では珍しい。かすかに硫黄のにおいもする。
 掛け流しのお湯はザアザアとこぼれ落ち、とても気持ちがいい。たっぷりとお湯を楽しんで身も心もリラックス。肌はツルツル、スベスベ、色白になったような気分だ。
 休憩室も利用できるので、何回もお湯に入って、休んで、一日中ゆっくりできる。弁当も持ち込み自由なので得した気分。もちろん、食事もできる。これで650円(税込)は安いと思う。
 そして内湯のそばには水風呂(源泉)もあるので、浸かって良し、飲んで良し。コップがあったのでちょっと飲んでみる。これが効いたのか後日、口の周りにできていた腫れ物が涸れて小さくなった。
 一位ヶ岳の反対側には俵山温泉があるので、同じ泉質かと思ったが、少し違うようだ。宿泊の人もいて、小月駅からシャトルバスが出ているそうである。
 名物は“猪料理”で、しし鍋、しし刺、ししもなか、ほたる饅頭、一の俣温泉饅頭など、昔ながらの湯治場といった雰囲気の温泉が、今なお愛されて続けているのはうれしい。
 “湯で勝負”といった感じがステキである。露天はないけど満足感はいっぱいでした。

お宿デ−タ
【 山口県・一の俣温泉 】一の俣温泉荘

■1泊2食/6,500円
■外来入浴/650円(入湯税込)休憩室利用可、持ち込み可
 営業時間/7:00〜21:00  休日/年中無休
■泉質/アルカリ性単純温泉
 ※無色透明・微硫化水素臭
■主な効能/神経痛・切傷・リュウマチ・糖尿病・慢性皮膚病等
 ※飲用で便秘・胃弱など
■山口県下関市豊田町一の俣
 TEL 0837(68)0231
★アクセス/
 中国自動車道小月ICより国道491号線を豊北町方面へ29km

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