達人の弟子が行く
Vol.147


島根県・飯南町
来島郷 加田の湯(きじまのさと かだのゆ)
広島県 K.Iさん

 平成16年6月1日オープン。中国山地の建造物とあって木材がふんだんに使用され、石州瓦いわゆる赤瓦の平屋、これが『加田の湯』。
 淡い新緑の頃。山々と水面に少し頭を出した早苗が並び始めた田園風景の、実に静かで空気の澄んだ山里。割と広い駐車場、昔ながらの赤いポストとパンジー等のお花が迎えてくれた。館内は木の香が漂い、優しい落ち着いた木の温かさを感じ、また石臼の上に乗せた大きなそうけにはシャクナゲ、木蓮、小手まりと身近に咲いた花々。華やかさや懐かしさも感じつつ温泉の入口へ。

▲床も湯舟も土色に染まる
濁り湯は、よく温まる

 女湯「さくら姫の湯」には、真赤なのれんと両脇にも花々が。いよいよ入泉。先程迄の華かさは何処へやら。今迄見たことのない黄金色の湯、はっきり言えば土の色と言いましょうか。風呂の端と湯舟の区別さえつきにくい程の濁り。ゆっくり足を入れ体を沈めるが、別にこれと言ってはっきり判るものはない。只々、広島県内にはないのではと思える色に驚く。
 炭酸成分を有効にするため40℃以下に設定してあるとのことで、少しぬるくて物足りなくも思った。が、その分ゆっくりと珍しい泉質の源泉かけ流しの湯を楽しむことが出来た。おまけに入泉客もまだ少なく、のびのび入れた。
 冷え症や疲労回復等にはいかにも効きそうな、薬で言えば煎じ薬の様に思えた。不思議なお湯だ。あまりにも珍しくいいお湯なので妹にもぜひとすすめる。
 皆揃ったところで続きの建物「ごんべえ茶屋」へ。ごんべえ定食が看板メニューで、名前の由来は、当地方に尼子毛利の戦国時代にいた武将島田権兵衛の名前から命名。この武将は尼子への忠義一徹、勇敢であったが毛利の軍勢に立ち向い討ち死にしています。
 料理は地元産のコシヒカリと旬の野菜をメインに使い、地元の主婦が頑張って作っておられます。大豆で作る“ご汁”は好評です。私は値段も量も手頃なそば定食を注文。ナメコ、ワカメの乗ったそば、薄味ながらも味はチャンとついていて美味しい汁、おむすび2コとキンピラごぼう、沢庵は煮てあったのでしょうか?珍しい味で美味しくいただきました。
 大広間は無料休憩室になっており、体はポカポカと熱いので窓を開け田んぼからの涼しい風を受けたらしばらく畳の上に横になり、山中の清々しさを感じた。本当に温泉っていいなー。心も体も温まって幸福な気持ちになれる、いつの間にか広間にも人々が増え賑やかになりました。また訪れたい。友を誘ってまた行きます。

【 島根県・飯南町 】来島郷 加田の湯(きじまのさと かだのゆ)

 島根県飯石郡飯南町下来島707-2
 TEL 0854(76)3357
 URL http://www2.i-yume.ne.jp/~kadanoyu/
■入泉料/400円(平成18年5月より)
 ※大広間休憩は無料(16:00迄)
 ※個室(1時間525円)の利用は要予約
■営業時間/10:00〜20:00(最終受付19:30)
■休日/第2・4火曜日
■食事処ごんべえ茶屋 営業時間/11:00〜15:00
■泉質/
 ナトリウム・カルシウム−炭酸水素塩・塩化物泉(低張性中性冷鉱泉)
■主な効能/
 神経痛・筋肉痛・うちみ・痔疾・火傷・冷え症・疲労回復
 慢性婦人病・健康増進
★アクセス/
 広島三次市〜国道54号を布野・赤来方面へ。
 道の駅赤来高原から約6kmの所が国道184号の入口。
 入口の川側に加田の湯看板があります。
 松江方面からは旧赤来町に入って最初の点滅信号から国道184号に入り
 約2kmの飯南町下来島松本地区の神戸川(細い川)沿いにあります。

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