達人の弟子が行く
Vol.102


すばらしい湯に感動 念願の千原温泉の旅
広島市 M子さん

 主人と、盆はどこへ行こうかと相談しながら「盆はどこの温泉も満員だから大変」と、急に「今から行こう(2004年8月2日)」と思い立ち、もう高速を走っていた。
 温泉津温泉ならどこか空いているだろうと安易な気持ちで、昼にサービスエリアから電話するも、どこも満員。「どうして?」と尋ねると高校総体開催中とのことでどこの宿も満杯。でもなんとか以前泊まった『旅館ますや』さんに泊まれることになり一安心!
宿のご主人が「今は使っていない、古い狭い一間の部屋なんです」とすまなそうに低姿勢。なんのなんの古いけど掃除は行き届き、四帖の控えの間があり十帖の広さ。障子の桟は模様が施してあり、私も初めて見た。すっかり気に入った。
 夕食は懐石料理、お品書が置かれた。量は少なめだけど盛り付けが見事。どれも美味しく小食の私達は満足。お腹が一杯になった。手土産の広島菜を。「以前も戴きましたね」と覚えていて下さった。
 次の日、ゆっくりの出発。大田から375号線で『千原温泉』へ。昨年夏に行こうと思ったけど夜になり断念。この先奥に温泉があるのかと思うほど山道を分け入り、先日の雨で路肩は崩れて車も交わされない。不安ながら進むと民家が見え「ア、あれ?」。普通の家っぽい。でも木の看板に千原温泉と書いてある。
 早速入浴。なんと、まっ茶どころか段があるのか深さも全く分からない。入っていると床の下から直径2cmほどの気泡がブクブクと湧いて上る。「最低でも30分以上は浸かってないと」と先客の常連さんがおっしゃる。その方は一回一時間以上、弁当持参で一日おられ何度も入られるとか。その方のお話では、以前はおばあちゃんがおられ宿もされていたので、年末から正月の間、家族で湯治に来ておられたとか。今は亡くなられたので宿はやめられたのだとか。土・日は岡山、福山、広島ナンバーの車で一杯だとか。私の住んでいる所から一時間半もあれば来られるのに、知らなかった。
 お湯を買って帰って化粧水や皮膚病、アトピー、火傷、また盃一杯宛飲むと胃腸に良いとか。強過ぎるのでコップで飲むと下痢をするそうです。私達も4リットル買った。一時間ぐらいすると背中がポカポカと熱くなった。体も軽い。日本全国温泉巡りをするけど未だ曾てない温泉だ。
 帰って以来、今迄の化粧水は隅っこに追いやられもっぱら“千原温泉化粧水”だ。カブレ、足の裏のカサカサ、毎日大活躍。この湯がなくならないうちに、また冬にならないうちに(冬は道が通れない)また補充しなくては…と思っています。千原温泉、本当に良いお湯です。山奥なので秋がおすすめかも。有意義な一泊二日の旅でした。

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