「トリエンナーレ」はイタリア語で「3年に一度」を意味し、3年ごとに開催される国際美術展の多くがそう呼ばれています。「福岡トリエンナーレ」は、アジアに焦点を当てた現代美術展で、1999年の第1回展以来、毎回異なったテーマのもと、アジアのフレッシュなアーティストを紹介してきました。今年のテーマは『多重世界』。アジア21カ国・地域から50人・組のアーティストが参加しています。


盛り上がったオープニングイベント
 9月17日(土)にはオープニングイベントとして「ギャラリー・ツアー」(約2時間)が行われました。 トリエンナーレの出品アーティストたちが、自身の作品を前に直接その制作にまつわる思いやエピソードなどを語ってくれる、なんとも贅沢な企画。取材や一般のお客さんで入口はご覧のような人だかり。今回のトリエンナーレの注目度の高さが伺えます。


 会場には、コスプレをしてフロアを歩いている人たちの姿が。担当の方によると彼らも作品の一部なのだとか…。この日はオープニングイベントの一環として、その名も「コスプレイヤーズ」という作品(ツァオ・フェイ氏:中国)の前でパフォーマンスが行われていました。美術館の空間全体がアート作品となって常に変化し続けています。
 「ギャラリー・ツアー」の後には、ティアルマ・ダメ・ルス・シライットさん(インドネシア)のファッションパフォーマンス も行われ、会場内はものすごい熱気に包まれました。

個性溢れる作品たち
 今回の展示内容は、絵画や彫刻、写真、映像、インスタレーションと様々です。

 全く関係のない薬の宣伝キャラクター同士をコラボさせてみたり、バナナの皮で洋服を作ってみたり、果ては新聞の死亡記事欄の顔写真を刺繍してみたり、思いもよらない作品が次々に登場します。

 映像作品が多いのも今回の特徴のひとつ。
 とはいえ、映像と一口に言ってもその表現方法は多様。あまりお話するとネタバレになりますから、まずは行って体験してみてくださいね。

新しい感性が続々と…
 プロフィールを見てみると、1960年〜80年代生まれの若いアーティストが多い気がしました。担当の方にお伺いしたところ、アーティストの平均年齢は今までで一番若いとのこと。こうした若い感性がこれからどんな作品を生み出していくのでしょうか?今後にも注目です。

ひと味違った楽しみ方。「交流プログラム」
 今回の美術展では「開幕したときが完成形ではない」という言葉どおり、期間中も数多くのアーティストが福岡に滞在し、作品の制作やワークショップなどの交流プログラムを行うのが大きな特色でもあります。これまでの「見る」美術展とはひと味違った「参加する」美術展で、五感をフルに使って『多重世界』を感じてみてはいかがでしょうか?

◆ ◆


アジア現代美術は面白い!
 今回の美術展では、難解だと思っていた「現代美術」というものの親しみやすさに、まさに「目からウロコ」状態。アジアの現代美術ってこんなに面白いものだったんですね。

 作品の一つひとつは、スタイルこそ違うものの、その根底にあるのはテロや戦争に対する感情であったり、小さい頃の記憶や日常の生活で感じるふとした感覚、その時々で形を変えていく自然に対する思いであったりと作品同士で共通するものも多いように思いました。また、それぞれのアーティスト自身が育った国や環境というのが自ずと作品に反映されているような印象も受けました。

 楽しむだけでなく、考えさせられることもあり、とても内容の濃い心に残る美術展となりました。

さて、これらの作品はあなたの目にはどのように映るのでしょうか?

 ●福岡アジア美術館
  TEL 092-263-1100 FAX 092-263-1105
  URL http://faam.city.fukuoka.jp/FT/
  ◆ワークショップのスケジュール、参加アーティストなどの詳しい情報は
   上記ホームページをご覧ください。


 【開館時間】 10:00〜20:00(入館は19:30まで)
 【休館日】 毎週水曜日(11月23日は開館し、翌24日が休館)
 【観覧料】一般 1,000(700)円/高大生 700(400)円/中学生以下無料
      ※( )内は前売、20人以上の団体料金、およびシルバー手帳、
       障がい者手帳などの所持者料金(手帳の提示が必要)

◆ プレゼント ◆

 9月29日(木)〜10月10日(月)まで行いました
 「第3回 福岡アジア美術トリエンナーレ2005」の招待券プレゼントへの
 たくさんのご応募ありがとうございました。
 当選者は以下の方々です、おめでとうございます。
・福岡県 佐藤さま ・福岡県 松尾さま
・福岡県 谷川さま ・福岡県 井無田さま
・和歌山県 井川さま  


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